9/19に、銀座のドワンゴのオフィスで開かれた、暗号通貨の祭典、モナコイン・ビットコインフェスティバル(http://coin-fes.com/)に参加しました。略して「モナフェス」です。これは、日本で作られた仮想通貨であるモナコインの普及を目指す団体、Monacoin Fundationの主催で行われたものです。
セッションとライトニングトーク、ブース出展があったのですが、その中で僕にとって面白かった事柄について書きます。
1. セッション
ビットコイン技術速報
Bitbank株式会社でビットコインの技術顧問をしている方の発表で、現在bitcoinのブロックチェーンとウォレットに加える新しい技術についての紹介でした。
再利用可能ペイメントコード(BIP47)
現在は、AさんがBさんに支払いをする場合、支払いに先立ってBさんはAさんにBitcoinのアドレスを知らせることが必要です。もし、そのアドレスを毎回変えたい場合は、BさんはAさんに毎回アドレスを伝えなければなりません。
このあたらしい技術では、Aさんは一度Bさんにアドレスを伝えれば、BさんはAさんのアドレスを作ることができ、Aさんに毎回アドレスを聞かなくて済みます。
ブロックチェーンには、アドレスを金額からなるすべての取引が記録されますが、この機能を使うことによって簡単にアドレスを作ることができ、見かけ上ビットコインの受け取りを別々のアドレスに分散できます。匿名性を高める効果が期待できます。
支払を時間指定できる機能(BIP65)
AさんがBさんに支払う時に、時間指定ができる機能。たとえば、Aさんは、今、ウォレットでBさんへのBitcoin支払い指示をしますが、Bさんに支払われる時間を3日後などと指定できます。
これにより、支払いの自由度がひろがります。またBitcoinのスクリプトと組み合わせることで、エスクロー取引など、様々な取引の応用可能です。
2. ライトニングトーク
ライトニングトーク(LT)のセッションもあり、私をふくめ総勢6人の方がトークをしました。
a. トレーディングポッドとは
「トレーディングポッドとは」というタイトルでゆあさん(you21979)が話してくれました。トレーディングポッドとは、自動でトレーディングを行うプログラムです。代表的なものには、
アージビトラージ
同じものを取引している、異なるサイトでの価格をウォッチし、価格差が生じた場合にその差を解消するように売買注文を入れる。「裁定取引」とか「さや取り」とも呼ばれています。
アイスバーグ
大きな注文を、小さな複数の注文にわけで少しずつ注文を出す方法です。取引所の参加者が少ない場合は、板がうすくなります(取引金額付近での売買注文の金額がちいさい)ので、大口の注文を入れてしまうと価格が大きく変動してしまいます。これを避けるために、小さな注文を少しずつ出していく手法です。
b. 投資と資産防衛のための暗号通貨
これは、僕自身が発表したもので、この変化の激しい時代において暗号通貨をうまく利用する方法について説明しました。
暗号通貨を用いた投資のチャンスが増えてきています。いまは、暗号通貨市場が花開くまえのステージなので、今が参入のチャンスです。
また、僕自身が作った、暗号通貨の取引サイト(https://www.bitchange.jp)も紹介させていただきました。暗号通貨のトレードをしたい方はぜひ、使ってみてください。詳しい内容は、また別途ブログに書きたいと思います。
c. もな歌
「もな歌」の活動の報告がありました。「もな歌」は短歌を発表するウェッブサイト(http://monauta.web.fc2.com/)で、短歌を投稿するとモナコインがもらえます。これを「短歌マイニング」と呼んでいます。日本の文化の一つである短歌と、暗号技術が結びついた大変ユニークな活動を行っています。
また、今まで投稿された短歌の中で選りすぐりのものを集めて書籍にしています。また電子版も作っています。モナコインの使い方のバリエーションを広げる、面白い試みです。
3. 感想
僕自身がこのようなモナコインのイベントに参加するのは2回目ですが、依然と比べて活動のバリエーションが増えているような印象を受けました。今後のますますの発展を期待したいところです。
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